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01
鉄の歴史と有用性
色褪せない鉄の価値
鉄は、昔から人々の暮らしを支える重要な資源でした。紀元前2000年にはすでに鉄を使う技術があったとされています。紀元前1200年頃の青銅器時代から紀元前500年頃の鉄器時代に変わり、鉄は重要性を増していきました。鉄器は青銅器に比べ耐久性に優れ切れ味も鋭かったため、狩りの道具や農具に使用されることで暮らしの生産性向上に貢献しました。時は流れ19世紀には蒸気機関が発明されイギリスで産業革命が起こり、鉄の利用は急速に拡大しました。20世紀に入ると、自動車航空機、建築物など多くの産業が鉄鋼材料を活用するようになりました。21世紀の現代においても、鉄は建築物や橋、道路、車両など多くの分野で欠かせない資源です。調理器具や機械部品、配管などに広く利用され その優れた特性は様々な分野で(多くの産業で)評価されています。
こうして歴史の中で培われてきた耐久性や堅牢性、信頼性は変わらず未来においても有効だと考えられます。 また、鉄は再利用可能な資源としても注目されています。
数十世紀にわたって利用されてきた鉄の価値は、変わらず未来においても色褪せることはないでしょう。
02
サステナブルな資源
鉄の強い耐久性やリサイクル率
鉄は近年サステナブルな資源としてその価値が見直され注目されています。
-資源の豊富さ-
すべての元素の中で最も安定した原子核をもち、地球の総重量の3割は鉄と言われています。鉄は枯渇リスクの低い素材といえるでしょう。
-耐久性と長寿命-
鉄は非常に強靭で、優れた耐久性があります。そのため長期間にわたって使用することができ、ロングライフな製品をつくることが可能です。
-リサイクルのしやすさ-
鉄はリサイクルしてもほとんど品質が低下しないため高いリサイクル率を誇ります。
一部の報告によれば自動車分野においての鉄のリサイクル率は95%以上にもなります。
03
鉄を魅せる製品
鉄をもう一度暮らしへ
鉄は歴史の中で日用品として活躍してきました。最初期には農具や狩りの道具として利用され、日本に鉄が伝来してからは茶道具や香炉、火鉢、土瓶など様々な暮らしの道具として独自の発展をとげてきました。現在では高い熱伝導性を活かしたフライパンや鍋が注目を集めています。一方で、鉄は重さやサビが欠点とされ、徐々に暮らしの中で「見えにくい素材」となっていきました。現在鉄が利用されている製品の多くは机やイスの足、鉄骨など、調理器具を除いては目に触れない隠れたものになっています。
鉄には歴史に裏打ちされた堅牢性があり、他にも高い導電性や磁性など、暮らしの中で活かせる特性と価値があるように思えます。また、サビはメッキ加工や塗装を施すことで耐食性を向上させることができ、重量は時に高級感を演出してくれます。そして、鉄は本来持っている強い耐久性によって長期的に使用できる素材でもあります。
FeVitaはこのような鉄の特性を活かしながら、さらに鉄以外の素材との組み合わせやCMFの研究を通して 今までにないような鉄製品を開発、提案していきたいと考えています。暮らしの中でもう一度鉄が「見える」「魅せる」ライフスタイルブランドとして、その魅力を発信していきます。
04
FeVitaの理由
アイシン高丘だからできること
アイシン高丘には自動車という命に関わる製品に携わってきた安全へのこだわりがあります。そして、鋳鉄に長年関わってきた歴史と技術、知識があります。
今まで自動車部品という形で鋳鉄の特徴や機能をみなさまに提供してまいりましたが、その魅力を伝える機会は多くありませんでした。
アイシン高丘がFeVitaを立ち上げた理由は、鋳鉄の長所や利点を熟知しているメーカーだからこそ、その魅力を広く知ってほしいという思いがあるからです。
例えば、欠点とされているサビも培ってきた技術で対策でき、遠ざけられがちな重量感は長年の知識を活かすことで利点へ変えていきます。さらに、研究開発を進めることで新たな可能性を生みだしていくことも、これまで鋳鉄に関わってきたからこそといえます。
そのようにして養われてきた知識や技術を活かし、新たな可能性を発見していくライフスタイルブランドを立ち上げたことは、アイシン高丘だからこそできる挑戦です。私達はFeVitaを通して鋳鉄の魅力を発信していきます。
05
FeVitaが届ける価値
面白さやおどろきを
FeVitaは、[鋳鉄だからできること]+[素材研究]+[デザイン]によって鋳鉄の価値を見出すライフスタイルブランドであり、他の素材との組み合わせを積極的に行い新たな鋳鉄の面白さやおどろきを発見し発信していくプロジェクトでもあります。
FeVitaのアイデアは鋳鉄をどのようなカタチにすれば、特徴や面白さが伝わるかから始まります。例えばSESEKIは「鋳鉄はズッシリというイメージだけどその重さを利用すれば踊るように揺れるペン立てや、花瓶がつくれるのでは?」というところから始まりました。
実際につくってみると、思った以上に美しく揺れることにおどろき、それでいて安定するSESEKIに私達自身も感動しました。また、展示会での発表の際にはみなさまにも大変楽しんでいただけました。
このようにFeVitaではアイデア出しや制作過程で面白さを発見し提案していきます。そして、それらがみなさまの手に渡った時、おどろきや感動を共有できるような製品をつくっていきたいと考えています。
06
製品をつくる責任
サステナブルな社会づくりのために
FeVitaは製品を売るだけでなく、製品が廃棄されるまで全体のプロセスを考えます。
鉄という耐久性の高い素材を中心に使い、適切な耐食処理や、素材の組み合わせを考案し、長く使っていただける製品づくりに取り組んでまいります。
将来的にはメンテナンスサービスや回収サービスを立ち上げることで、鉄を始めとしたサステナブルな資源利用を推進します。そして私達はものづくりに妥協しません。ものづくりに真摯に取り組むことこそ、製品のライフサイクルを延長し、一時的でなく中長期的に使用できる、みなさまに安心とご満足をいただける質の高い製品となると考えているからです。
このような取り組みを通してFeVitaはサステナブルな社会をつくるためのブランドづくりを推進してまいります。
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